底知れぬ悪意と
□始まりの殺劇・初日
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閑話・無意識に
武器はあたり。私が知っている中では殺傷能力の高い、マグナム銃。当然、こういったものは初めて手にした。普通の学生の私が、銃を持つ機会などあるわけがない。だけど……どうしてこんなに……
手に馴染んでいるのだろう。
これを持っていると、簡単に人に銃口を向けれそうな気がする。簡単に人を殺せそうな気がする。
否……殺せる。
「……ッ!? 私、今……!!」
何という事を考えていた!? 人を……簡単に殺せるなんて、考えていい事じゃない。
「だけど……この感覚は……!?」
体の奥が熱い……。何か……巨大な力がくすぶっている。
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