特殊作品

□説明系
4ページ/8ページ

『時と狭間と輪廻の輪』について

世界観は同じですが、誰が中心人物かでシリーズごとに分けられます。
中には出演キャラがまたがる事がありますが、比較的そのシリーズに出てくるという区切りで説明場所を分けました。



●「灰色の駅員」シリーズ中心に登場する人物

KK
→『オムニス・ポイント』と呼ばれている『灰色の駅』を担当している駅員。本名は笠原 珪。『称号』は『送迎』。生前は暗殺者として様々な要人を殺してきた。今は『狭間世界』にいる影響で表情を失いながらも、中々有意義な時間を過ごしている。(投げ出したくなる事もあるようだが)

アル
→KKの前任の『オムニス・ポイント』担当駅員。本名はアルフォンス=ミシェル。生前はフリーのスパイをしていて、自慢の頭脳を駆使して、幾人もの人を間接的に抹殺してきた。傍目優男なのだが、ナルヒコやツクバの話を聞けば、かなり腹黒い人物だったようだ。(スパイをやっていた人に善人も悪人もない)

ナルヒコ
→数ある『魔術師』の中で、力が一番あると言われている『魔術師』。その為『称号』を持たないのに、精神を飛ばして『狭間世界』に行く事ができる。当然長居する事はできない。弟にエイトとライトがいて、時折『狭間世界』に連れてくる事がある。系譜を辿れば『御鬼』一族という『記録者』一族にあたる。

ツクバ
→『現実世界』で言えば、何百年も続けているベテラン死神。見習い死神の指導者兼世話役もしている。『称号』は『循環』。柔らかな物腰で、常に口調は敬語だが、かなり厳しい教育を施す事で有名。そしてその指導された死神は常にエリートになる事でも有名。本来なら人間に転生してもおかしくないのだが、本人はあまり人間の生に興味はないらしい。

ツヨシ
→双子の新米死神。『称号』は『循環』。二人揃って『ツヨシ』という名前のため、基本的に『DJ』、『王子』と分けて呼ばれる。
DJ…ややお調子者。ツクバに注意されてばかりで、仕事もまともに出来ない落ちこぼれである。しかしそれを気にする事はあまりなく、何とかなるだろうで済ましている。
王子…やや自信過剰。しかしそれに見合った有能ぶりを発揮し、新人の中では一番の期待株。ツンデレ属性で、認めた相手ほど素直になれない性質である。

MZD
→『現実世界』、『狭間世界』全ての基礎を創った主神。『称号』は『管理』。しかしそう思えないぐらいに子供っぽい性格で、度々仕事から逃げて『狭間世界』を飛び回っている。「本気を出せば凄いのに……」とは影の談。



●「サイレント・ノート」シリーズ中心に登場する人物

バンデ=カンタビレオ
→『沈黙の部屋』と呼ばれる場所で、呪いのピアノ『シュティレ』を監視する音楽家。『称号』は『封印』。散切りのマリンブルーの髪と、同じ色の瞳と、肌が露出している部分以外は、『真っ黒』な姿をしている。ひょうひょうとした毒舌家で、他人の感情の機微に疎い。一応人間の時の記憶や感情は残っているが、長い事『狭間世界』にいる影響で、その殆どが失われた状態にある。
因みに名前は有るようで無いという状態である、と管理人は考えている為、話の中では基本的に『彼』と表記しています。

ライン
リーベ
→とある事情で『沈黙の部屋』に加わった新しい黒猫の守人。大きくてシンフォニアグリーンの瞳をした方がライン、小さくてエメラルドグリーンの瞳をした方がリーベ。『称号』は『封印』。よく鳴き、よく動き、よく眠る(これは振りだけ)。現在の『彼』の癒し。『現実世界』を映していない窓の外へ自由に出入りができ、時折其処からものを『彼』へと持ってくる事がある。
裏設定では、生前の妻と娘の情報が組み込まれてるとかいないとか……



●「死神追録」シリーズ中心に登場する人物

ペロ
→自称大道芸人。言ってしまえばニート。本名は高槻 九蘭(タカツキ クラン)。両親と死別している以外は、ごく普通の人間。しかし何の因果か死神だった頃の記憶があり、思い出したのを切っ掛けに、『狭間世界』に関わる人達と出会い、もしくは再会する事になる。

スティーブ
→霊媒体質の消防士。火に関連する場所で奇妙なモノが視えるのに、何故消防士をやっているのかは、自分も不思議に思っているらしい。実は彼が視ているのは『狭間世界』に存在している人達で、別の場所に飛んでしまうというのも、『狭間世界』に一時的に出来た擬似空間に迷い込んだ所為である。

一条
→特殊捜査部の司令官を務める警視正であり、代々『記録者』を務めている『一条』一族の一人。今の所、彼が『一条』の中で最高齢。『称号』は『記録』。性格柄か個性的な『狭間世界』の面々と摩擦を起こす事がない珍しい人で、同時に彼もまた『現実世界』よりも『狭間世界』の空気の方を好む人。死んだら何処かの『灰色の駅員』なろうかと、密かに思っているらしい。

千石
→一条の部下であり、同時に守人でもある警部。『称号』は『守護』。生前はある暴力団の幹部で、聞くに耐えないあくどい事をやっていた。蔵ノ助とは今も昔も悪友。基本的に『現実世界』で行動し、『狭間世界』には一条に引っ付いていく程度。理由は『狭間世界』の空気が自分に合っていないからの事。

蔵ノ助
→『プレヌス・ポイント』と呼ばれている『灰色の駅』を担当している駅員。本名は瑞千 蔵哉(ミズチ クラヤ)。『称号』は『送迎』。生前はある暴力団の幹部で、聞くに耐えないあくどい事をやっていた。千石とは昔も今も悪友。『狭間世界』にいる影響から、享楽以外の感情がやや欠け気味である。



●用語説明

狭間世界
→様々な生き物が生きる『現実世界』と、世界の理を管理する神が住まう『天上世界』の間にある、有無が曖昧な空間。神の力ですら思い通りにならない場所であり、『称号』を持たず長居しようものなら『永遠の地獄(エタニティ・ヘル)』という拷問を超えた拷問を世界が終わるその時まで受ける事になる。神も魂も此処で生まれ、弱い魂は此処で元素に分解、そしてまた神や魂が……といったサイクルが行われている。


灰色の駅
→『現実世界』で死んだ人間の魂を迎え、次の輪廻へと送る一番最初の地点。同時にその人の罪を清算させる場所でもあり、それに耐えきれなかった魂は『狭間世界』に溢れている魂の元素へと分解される。駅は『狭間世界』に二十カ所近くあり、それぞれに一人ずつ『灰色の駅員』が配置されている。元素から新たな存在が生まれ落ちるのも、この場所。


『称号』
→『狭間世界』で存在している為の理由を示す。これがなければ存在してはいけないと判断され、強制的に『永遠の地獄』に送られる。基本的に『称号』はその存在自身を指す事が多いが、中には特殊な物を所持する事で漸く『称号』を持っていると判断されるものもある。『灰色の駅員』がいい例。

◇種類
 『送迎』…『灰色の駅員』が所持する『称号』。死に、また生まれる魂を最初に導き、流れへ乗せ見送るのが存在理由。つまり迷っている魂の後押しをする役割。死んだ人間のに対する最初の導き手なので、結構重要だったり。交代制。黒コートの駅員服を着ていなければ、『送迎』の『称号』を持っていると判断されない。

 『封印』…『現実世界』に生きるには危険で、しかし元素に分解する事もできない。そんな魂を一カ所にとどめさせるのが存在理由。詰まるところ人柱でしかなく、延々と続く変わりない時間に精神を病み、人としてイカレている存在が殆どである。一応交代できるのだが、縛り付ける魂との相性がある為、そういう事は滅多に起こらない。

 『記録』…『称号』で唯一現在進行形で生きている人間が持つ『称号』。曖昧な存在を媒体にとどめ、確かに此処に存在したという証人になる事が存在理由。世襲制だが強い意志を持つ事で受け継ぐ事も可能。ただし力の拒絶反応を起こす人もいる。『称号』を持たない血族関係者は『魔術師』と呼ばれる。

 『守護』…『記録』の『称号』を持つ人間から形を与えられた魂が持つ『称号』。力を与えてくれた者をその身をもって守る事が存在理由。この『称号』は記録者が死んだ人間の魂をスカウトして与える為、魂だけの存在でありながら『現実世界』で活動している。力を与えた者が唯一主人である為、その人が死ぬ、もしくは『称号』を譲渡した場合、この『称号』も消滅して持っていた魂は『灰色の駅』に送り飛ばされる。





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ