【ワイルドヘヴン】

□Number-01
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だいたいにおいて尾沢 巧という男は、反抗とかパンクといったものが苦手な小心者であって、某猫型ロボット漫画で言うスネオ的行動をとりがちである。もちろん尾沢自身それを自覚し、猛烈な自己嫌悪に襲われる事もしばしば。それでも、先輩や権力あるクラスメイトとうまくやっていかなければ、とりたて長所の無い自分は、完全に社会からはじかれてしまうという恐怖感に尾沢は勝てない。その葛藤の中から生み出した独自の哲学が
心までは売らない!
なのだ。目の前の強者にペコペコしても心の中は反抗、パンク。宇宙生物管理局に勤め始めても尾沢はそうして生きるつもりだった。
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