【ワイルドヘヴン】

□Number-03
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ギャラクシーファーム(株)は、数あるガイライ、宇宙生物系産業の中でもトップに君臨する大企業であった。ほとんどワンマンで会社を取り仕切る水上秋月は、まだ35にもならない若社長だが、ガイライ業界のカリスマと呼ばれてテレビにも出演する有名人。年に数回、自社開発のシャトルに乗り込んで、自ら様々な惑星に出向いて宇宙生物をハントしてくる奇特な人物でもあった。
その水上が、会社のために建てた私設研究所が、東京多摩の山際にひっそり存在している事を知る者は少ない。ましてその地下で飼育されている企業秘密のミミナ生物を目にした事のある者は、社長の水上を含めて10人も居なかった。
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