短編/連作

□三人組シリーズ
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2008/06/04(水)
三人組(1)

浅倉、板尾、上野の3人は、今日も廃ビルでダラダラ過ごしていた。
「ヒマっすね…」
腐敗した体をソファに預けながら上野が言った。
「する事もねえしな」
完全に白骨化した板尾が乾いた声で答える。先日遂に骨すら風化して漂う塵となった浅倉が唐突に話題を振った。
「なァ、俺らのチーム名、ゾンビーズとかどう」
「塵のくせして何がゾンビだよ。ゾンビと言える期間は上野までで終わってんだバカ」
「ウルセエ板尾、お前だってすぐこうなるぞ」
「塵の後ってどうなるんすかね?」
「さあ。浅倉観察してりゃ判るんじゃねえの」
「俺を毒見みたいに言うなよ!」
永遠の命はあまりに退屈だった。
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