短編/連作

□悪のカリスマ
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僕は世界征服を企む悪の組織・ネオダークネスの戦闘員、233番。名前はない。一応、人造人間だが下っぱ歩兵なので特別な力も無い。今日は朝からアジトで、怪人イセエビ男さんの演説があった。先週から僕らの活動を妨害し始めた"ミュータント戦隊ミューレンジャー"という敵についての話だった。その後すぐ出動。のはずだったのだが、悪趣味なドクロ型飛行艇に乗り込む直前、僕は何者かに腕を掴まれ、物置小屋へと引っ張り込まれてしまった。
「何をす…」
言いかけて僕は絶句した。目の前に居たのは誰あろうネオダークネスの総帥閣下、ネオ様だったからだ。狼狽える僕にネオ様は、シー、と人差し指を立ててみせた。
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