知らない。

□神父は諦めた
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畜生、やっちまった。神の懺悔を聞いちまった!
史上これほどの懺悔があっただろうか?耳を塞ぐ隙なんか無かったんだ、光の速さで、奴の懺悔がおれの鼓膜をすり抜けて、
脳へ
脳へ
ああ 無意味!
ウルトラスーパーターボチャージアタックなんかより、もっと絶対的で、根源的なダメージをくらってしまった!完全に心を砕かれすりつぶされ燃やされ、埋められて小便をかけられてしまった。血反吐すら吐けない。
やめたくなったぜ神父なんか。いや、やめだ、もうやめだ、すべてが無意味だ!
懺悔室を爆破した。十字架は馬小屋に投げ入れた。直腸検査にでも使うがいい。これでさらばだ、意味を求める世界!
どこかにあるって言う大量破壊兵器。それは今おれの頭の中にある。
命が大切?誰だそんな無責任な事を言った奴は。
もういい。かかってきな自由。かかってきな、愛とか、その他諸々のヒューマニズム。

そうして神父の影は、どんどんうすくなっていった。

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