【RとP、そしてG】

□第1章
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で、らちがあかねえから、とにかくおれは長老の家に行きましたよ。したら長老が妙な剣をおれに渡して何やら言う。
要約すると、お前は勇者ナントカ(何だか忘れた)の血を引く者だからこの剣を持って今すぐ村を出てけ。そんで魔王を倒せ。そういう事らしい。
選択の余地はなかった。長老や他の奴らが勝手にやいやい言うのはおれの知った事ではない。が、両親にまで「無事を祈る」とか言われてしまうと、もう立つ瀬無し。何しろおれ多分ニートだし。働いてた記憶がないもの。最近の事思い出せれば、もしかしたら就職してたのかもしらんが。どっちにしろこれじゃクビだ。
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