【RとP、そしてG】

□第4章
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最もウスい部分を引っ張るという非道な行為で、ようやくペンネを起こし、おれ達は闇に耳を澄ました。
ポンポロポン…といった感じの、いかにもオバケ的な音。おい、段々近づいてきてねえかコレ。
姿が見えない以上、音だけが頼りだ。チェインソーのスイッチはまだ入れられない。うるさくなるから。
つうことは…オバケが襲って来た時、おれは反撃に出るのが一歩遅れるって事なんじゃねえ?あっ。それは。マズイ。
つっておれは、居ても立ってもいらんなくなって、チェインソーのレバーを思っきし、引いた。
やかましいエンジン音。するとやっぱり。前方の草むらから何かが、慌てて飛び出してきた。
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