【RとP、そしてG】

□第8章
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「どうも、モジャ山です。」
跳ね橋を渡った所に塔の巨大な木の扉。小鬼のような門番は、薄く牙の覗く口で礼儀正しく答えた。
「ハデス大司教のお使いの方ですね。お待ちしておりました。どうぞ。」
インテリアなのか何なのか、塔の中は所々炎が燃えており、モジャモジャ生物の毛を纏ったおれとペンネには厳しい気温となっていた。
失礼、と小鬼はおれ達の前で地面に図形を描き、そこに乗れと言う。魔法的な原理を応用したエレベーターである。それにより、一気に最上階へと上がる事ができる。しかしこれ、物語通りだったら全部歩きで登ってたんだろうな。クソ、創造主のサディストめ。
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