【片隅にエレジィ】

□第8話
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「え?」
セドは、それから膝の上のネロも、驚いてレヴを見た。
「聞いたよ。闇竜の玉の事だろ。おれが何とかするよ」
相変わらずの淡々とした喋り方でレヴはそう言ってネロを膝から抱き降ろした。
「レヴお前…」
セドは、昼間気絶していた時に見た、妙な夢の事を思い出した。
レヴも、同じ夢を見ていたのだろうか?俺たちは、もしかして、前より何かが繋がっているのだろうか?
セドは少し嬉しくて
「な、何か、いい方法があるのか?」
と、ベッドから頭を上げた。が、しかし。
「いや別にないけど」
当然のようにレヴは答えた。セドは一気に不安になる。
…大丈夫なのか?
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