【片隅にエレジィ】

□第9話
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えびせんで少しばかり腹ごしらえをした所で、レヴは腰を上げると台所から魔力鍋を抱えてきた。
「早いとこ、もとに戻さないとな…」
「マッキーさんも大変な事になるって言ってたね。でも、どうやるの?中にいちゃん」
ネロが闇竜の玉を覗き込んでいるうちに、レヴはテレビの隣の小箪笥の引き出しを開けて何か探し出した。
「兄貴は…あれだろ、魔力で何とかしよーとしてダメだったんだろ?」
ガチャガチャと乱雑なマイナスドライバーやらペンライトやらを掻き分けて、レヴは目的のものをつかんだ。
「なら、手作業でやるしかない」
スーパーアルンアロファー。
レヴが取り出したのは接着剤だった。
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