飛ぶ探偵

□flight-04
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数日前のインコの件で"流視"を行った七見は、父親・四ヶ伍鳥雅からの電話で、実家に呼び出される事になった。どうやら"流視"は父親に禁止されていたようで、七見はそれについて叱責を受けるらしい。だが、それでなぜ自分まで同席しなければならないのか、納得いかない様子の清治にさよりが告げる。
「うーん…お兄さま達への牽制なんだと思うよ」
「牽制?」
「南武くん風に言うなら、ナメられないように、って感じかな」
どんなだよ…
清治はこめかみを押さえた。
「金持ちの旧家ってのはそういうもんすか」
「やー…四ヶ伍家は、特別だよ。なんせみんな"飛ぶ"からねぇ」
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