*clap
□ドライブシリーズ
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「ねー、雅紀〜。大丈夫なのー?」
私は、疑いの目で隣で運転する
雅紀を見る。
「大丈夫だって!」
どこからその自信がわいてくるのか
雅紀は自信満々の笑顔。
「だから、はいっ!」
雅紀は運転席に座って、
左手を差し出す。
私が右手でその手をとると
車は発進した。
「俺、このために片手運転
練習したからねー!」
「わざわざー?」
「うん!夢だったんだよね!
助手席に彼女乗せて、
手つないでドライブすんの」
純粋にそんなことを言う
雅紀が可愛くて、
私は思わず右手の力を強めて
ぎゅって握った。
「ん?」
「…なんにも!ほら!青だよ!
発進!!」