*clap
□もしも地球が
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「ねー、翔ちゃん。
もしも地球が明日滅亡するとしたら
何が食べたい?」
2人でスーパーに出かけた途中で、
君は突然そんなことを言い出した。
「何、突然」
「なんとなく」
明日…地球が滅亡したら?
何が食べたいかよりも、
君とこうやって、
一緒にスーパーに買い物行ったり
一緒にご飯を作ったり
一緒に手をあわせて食べることが
できなくなるってことを
想像したら
ちょっと切なくなった。
「翔ちゃん?」
「…しないよ。滅亡なんて」
「もしもの話だよ」
「食べるより、その過程が
大切だから」
「意味わかんないし」
本当に滅亡するとしたら、
最後の日はやっぱり
今日のように、
一緒に買い物して、
一緒に作れれば、
幸せなのかな。