世界一初恋(トリチア)

□ネーミング
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PART1

「あぁー、終わったぁ〜〜!!」

締め切りは思いっきりぶっちぎってしまったものの、無事(?)原稿を描き終えた俺はそのままソファにダイビングした。

「千秋〜そんなとこで寝てても疲れとれねーぞ。」

優が机の整理整頓をしながら言った。他のアシスタントの子が帰った後も手伝ってくれる優に本当に感謝している。

「ありがとな優〜 お前も徹夜明けで疲れてるだろ。」

「大丈夫だよ。つかもう少し締め切り破りすぎるのは気をつけろよ〜」

「・・・うっっ、、、頑張ります・・・」

「あ!そういえば俺次の原稿の時は他の先生とこ行かなきゃいけねぇんだよ」

「え〜〜?!マジかよ〜優の助けがないと俺無理〜〜」

今回も優のアシの腕によってなんとか終わったのだ。

「俺もこっちの手伝いしたいんだけどな。その変わり今度どっか連れてってやるからよ。」

「お、サンキュ〜 行くとこ考えとくよ」

「おう、じゃあ俺もう行くから」

千俺は優を見送った後、ベッドに倒れこんだ。
先程、

「原稿を印刷所に届けた。今からお前家に行く。」

というメールがトリから来た。

(はぁぁ〜、ヤバイまじで眠い・・・・・・・・



「〜の、吉野!」

(・・・・ん?トリ・・・・?)

「トリ?」

「さっきメールしただろ?来ると知っておきながら、寝てるな。」

「しょうがないだろー?もう疲れて死にそうなんだよ・・・」

「締め切り破ったのはお前だろ?」

「う〜〜〜〜、すみません・・・」

「まぁ、いい。飯作り終わったから食え。」

「サンキュ〜 飯、飯〜♪」

トリが作った夕飯が並んでいるテーブルに俺はるんるんで座った。
「いっただきま〜す!・・・うまっ!さすがトリ〜〜」

食べ始めると思っていたよりお腹がすいていたことに気づき、せっせと食べ物を口に運ぶ。

「あんまり焦って食べるなよ。」

「わはっへるっへぇ〜(分かってるって) うわぁあ!」

ビシャア!

急いで味噌汁の器を取ったため、服にこぼしてしまった。

「はぁ〜〜だから言っただろうが・・・今着替え持っ「熱っ!これ結構熱い!」

やけどする前に俺は急いで着ていた服を脱いだ。

「うわぁ〜、びっしょびしょ・・・風呂入ってきたほうがいいかなぁ〜」

「・・・」

「?トリ?」

「!・・・あ、あぁ、そうだな。飯はラップかけとくから入ってこい。」

「・・・うん、、、変なトリ〜」

俺はトリの変な態度を気にしながらも、風呂に向かった。

「おい、吉野。」

「うん?何?」

「・・・いや、やっぱりなんでもない。」

「なんだよ〜さっきから何か変だぞ。調子悪いのか?」

「いや、平気だ。風呂行ってこい。」

(どうしたんだろ、トリ。疲れてるのかな・・・)
そう思いながら俺はシャワーを浴びに行った。

end of part 1
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