Short 2
□オヒメサマ
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「ちゃんと……なに?」
一端、キスの嵐を止めて希の顔をのぞきこむ。
『んー……ちゃんと……っ……』
顔を真っ赤にしてひとりで百面相を繰り返す希が可愛らしくて思わずにやけそうになる頬を必死に繕う。
「言ってよ、お姫さま?」
『ちゃんと、キス……したい//////』
どんどん小さくなる声に、よっぽど恥ずかしかったのか俺の胸に顔を埋める希。
「希……」
ただ名前を呼べば俺を見つめる希。
純粋無垢なその瞳を汚したいと、俺はもう一度希に口づけた。
END
→あとがき