Short 2
□オヒメサマ
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樹(イツキ)×希(ノゾム)
『ねぇ、なんか気付かないの?』
希を膝の上にのせてソファーに凭れる俺。
顔を真っ赤にしながら問いかけてくる希。
今日1日、希はお姫さまで俺はそれに従順な執事か、ナイトか。
俺にとっては、どんなときもお姫さまなんだけど、滅多にお願いとかわがままを言わない希に言ってもらいたくて始めたお姫さまごっこ。
「気付いてますよ?俺のためにシャワー浴びてくれたのでしょう?」
それっぽく敬語を並べる。
『違うから!髪、切ったの……!』
分かってるよ、そう呟いて希の項に唇を寄せる。
『ちょっ、いつ、……きっ……』
ちゅっと音をわざとらしくたてて証をつけていく。
ゆったりと焦らすように頬を撫で、軽くキスを落とす。
『樹……ちゃんと……』