L月小説
□片思い
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だだっ広い部屋の隅っこで月は膝を抱えて落ち込んでいた。
『ククッ。いつも余裕満々なライトをここまで追い込むとはLもやるなぁ〜。』
・・・人の気も知らないで珍顔の死神は月の頭上でケラケラ笑っている。
ーーーうるさいぞクソリューク、ちょっとは励ませ。あんまり笑うとりんごやらないぞ。
そう思いっきりリュークに叫びたいのはやまやまだが、監視カメラがついてるため我慢して、一人で悶々と考え込んでいる。
ーーー竜崎、何で僕には冷たいんだろう...。やっぱり僕がキラだから?
それに竜崎最近松田さんと仲がいいし...まさか竜崎と松田さんって....
いやまさかだよね・・・。ーーーいやでも否定しきれないような、、、
「月くん。」
そこまで考えていると、いきなり竜崎が入ってきた。
「な、なんだよ竜崎。ノックくらいしろよ。」
「すみません。しかしさっきから月くんの名前呼んでたんですよ?」
「まじで!?」
全然気付かなかった...リュークを見ると楽しそうに腹を抱えて爆笑してやがった。
聞こえてたんなら教えてくれてもいいじゃないか。
『だって俺、関係ねーし?』
よし。リューク、お前は一週間りんご抜きだ!
「月くん、どうしました?」
竜崎の声で我に返った。慌てて竜崎の方を見ると……
「ぅわあああ!!!」
すぐ近くに蛙のどあっぷが...
「お前顔近すぎだろ!びっくりするじゃないか!!」
「月くんさっきから変ですよ?何かあったんですか?」
ぴくっ
「何かあった」...?
よくもぬけぬけと……
誰のせいだと思ってるんだ...
竜崎のその一言で月の何かが切れた。