L月小説
□悲劇のデェト
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「図々しい誤解をしているようですからハッキリ言いますが、あなたがつきまとっているのに月くんは大変迷惑しているんです。いい加減気づいたらどうなんですか!」
「何であんたにそんな事言われなきゃいけないワケ!?そんなの竜崎さんがそう考えてるだけで、ライトはそんな事思ってないもん!!!」
「月くんは優しいから、ミサさんを傷つけないようにと、敢えて口に出さないだけです。月くんの事はもう諦めて下さい。月くんは私の恋人です。」
「ハァ!?なにそれ!やっぱりあなたホモなんじゃない!!!その手錠だって、ライトと一緒にいるための口実のくせにっ!!!」
「ホモでいけませんか?私だってしたくてしている訳ではありません。熟睡している月くんを、舐め回すように見ているのも、一緒に入浴して月くんの煌びやかな体に触る口実に背中を流してあげるのも、捜査の一環なんです。決してしたくてしている訳ではありません!!!」
(絶対ウソだ!!!)
身の危険を感じた月が、竜崎に反論しようと、再度口を開きかけたら
「キィーッ!!この変態!!!私だってライトと一緒にお風呂入ったことないのに―――!」
海砂が半泣きで竜崎にクッキーを投げつけてくる。標的を外したクッキーが全部月に当たる。
紙一重でヒョイヒョイっと竜崎がよける分のとばっちりが全部月に降りかかってくる。
しかし2人は相変わらずそんな月に気が付いていないご様子。