L月小説U
□†ミニミニANGEL†
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「・ ・ ・」
これはどういう事だ?
まず始めに月が思ったコトがそれである
+++++
今日も今日とて、月は元気に……とは言いがたいが、いつものごとくキラ捜査をするため本部を訪れた
そしてドアを開けた瞬間
異様な光景が目についた
「おはようございまアァァァアアア?!」
そのあるものが目に入った瞬間、顎がはずれるんじゃないかというほど、とにかく月は口をあんぐり開いて絶叫した
本部の内装もメンバーも普段となんら変わりはない。
___ただ、1人を除いては・・・
「この子誰?どこの子ども???」
ここの長であり、いつもおかしな座り方で椅子に腰掛けてるはずの竜崎の姿はなく、
代わりにちんまりした子どもが、指を口にくわえて月をジィィィイっと見上げていた
どことなく竜崎に瓜二つな雰囲気を持つその男の子に、月の目は点になっている
「あ……月君、その子どもが竜ざ・・・」
松田が何か言いかけたが、子どもが笑いかけるとすぐに口を噤んだ
笑いかけたといっても、幼い子ども特有の天使の微笑みたるものではない
子どもとはほど遠い
どす黒くすさんだ、脅迫に近い笑みだ
それも、月には見えないようにひっそりと器用な微笑み方をしている
「どうしたんですか?松田さん、汗が吹き出てますよ?」
「なななっ、なな……何でもない!何でもないよ!!?」
松田が否定すると、
松田のコトには興味がないのか、はたまたどうでもいいのか、
恐らく両方だろうがすぐさま再び月へと視線を戻した