お題小説
□ある日の日常
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怒濤のような出産から数ヶ月
私も月くんも子育てというものが板についてきたと思います
「ふえぇぇぇん!」
「ハイハイ今行くからな」
いきなり泣き始めたメロを月くんが抱き上げた
「ばぁっ!お待たせメロ〜、なに泣いてるんだよー。」
「キャッ、キャッ!」
さすが月くんです
ほんのちょっとあやしただけでメロが泣き止みました(ちなみに私だとなかなか泣き止んでくれません。困ったものです。)
お母さんな月くんハアハア……!!
「今日は沢山汗かいてましたからね。私が2人をお風呂に入れてきます」
「あ、ホント?助かるよ。じゃあお願いしようかな。」
にこっ
笑った顔のメロを抱いた笑顔の月くん……
そんな2人の背後には天井に吊るされたメリーに一生懸命手を伸ばすニア
私にとってこれ以上の絶景なんてありません……
3人とも天使です・・・
私、鼻から血を垂らしてないですよね?大丈夫ですよね??
___しかし、
「ふえぇぇぇんっ!ええぇぇぇぇん!!」
「わ!メ、メロ!?」
月くんからメロを受け取ろうとしたら、途端に暴れだして、
火がついたように……っていうか所謂マジ泣きで拒絶されてしまいました
それならまずはニアから・・・、と思い近づくと、これでもか!というほど眉間に皺を寄せられ睨まれた(いっちょ前に凄まじい目力です)
・・・・そうなんです。
自他共に認める私そっくりなこの2人は、好みまで一緒のようで、月くんに懐きすぎるあまり私を蔑ろにする事があるんです・・・