08/05の日記

23:37
迷惑
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「月くん、これを...」

「ん?」


そう言って渡されたのは一本のビデオテープ


「何コレ?」

「見てみれば分かりますよ。帰ったらすぐ見て下さいね」

「う、うん…分かった」



何故か竜崎はにこやかだったが、月は何も考えずに自宅に戻った







『ライト、マジで見るのか?なんか怪しいぞそのビデオ』

「まあ竜崎の事だからただのビデオじゃないとは思うけど、見なかったら見なかったでウルサいんだよ。」


ブツクサと竜崎への愚痴を零しながら受け取ったビデオをセットした

再生ボタンを押すと、真っ暗だったテレビ画面が明るくなった



だが次の瞬間、月はフリーズしてしまった



『うわっ・・・』


普段は能天気なリュークも画面を見た途端物凄くドン引きしてしまった



どうして2人が唖然としているのか、とっくにお気づきだろうが画面一杯に竜崎の姿が映っていた

カメラマンはワタリさんだろうか...



「何考えてるんだアイツ・・・」


月は軽く頭がズキズキ痛み始め、こめかみを押さえながらも一応視線はビデオに集中させた


何が収録されていたかというと、
自分の趣味や月くん好きですとか、特に自分が好んで食べるお菓子や月くん好きですとか、
月くん好きですとか月くんマジで好きですとか
月くん超好きですとか月くんもの凄く大好きですとか月くん愛してますvVなどなど...そういった感じの内容が2時間一杯ずぅーーーっと、延々と語られていた



『あっ!ライト、今アイツ投げちゅーしたぜ投げちゅー!!!』


最初はドン引きだったリュークはいつの間にか楽しんでいた


「お見合いビデオかコレは!!!」

『ククッ、相当Lに好かれてるみたいだな〜ライト。
何ならこのビデオと2人っきりにしてやろうか?』

「うううるさいよリューク!!余計なお世話だ!」


竜崎の月に対するラブラブなビデオレターを直視したせいで月の顔はもう真っ赤っかだ



『返事を返した方がいいんじゃないか?オレ撮ってやるよ』

「あーーっもォーーーウルサいウルサい!!もうお前口を開くな///
お口にチャックしとけ!そして手はお膝!!!」



月は恥ずかしいやら照れくさいやでパニック状態に陥った


竜崎のビデオのおかげで月はしばらくの間リュークにからかい続けられる事となった





♪チャンチャン♪
多分月はこのビデオを捨てません(多分て何)

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