08/06の日記
07:04
ジェラシー
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「ラーイートーくーん。ミサさんとキスしたそうですね〜〜〜」
ドアを開けた瞬間、待ち構えていたのかドアップで迫られ、もの凄く恨めしそうに言われて月は危うく尻餅をつきそうになった
「なっ何?!急に!」
モロに至近距離で竜崎の能面を目の当たりにしたせいで月の心臓はバクバクどころか今にも飛び出しそうだ
「したんですね〜〜?」
「そりゃ、したけど...」
うらめしやポーズでじりじり詰め寄る竜崎に後退りしどろもどろに答えた
肯定すると竜崎はいじけてくるっと背を向け、床にのの字を書き始めた
「聞いた時まさかとは思ったけど本当だったんですね…。私という者がありながら弥なんかとキスしたんですか月くん・・・」
どうやらソースは海砂らしい。
「違うんだよ竜崎。あの時ミサが家に押し掛けてきて、なかなか帰ってくれなかったから仕方なく・・・って、別にいいだろ?お前には関係ないじゃないか」
慌てて弁解したが冷静に考えるとそんな事を咎められる筋合いはない
「関係あります!!私達恋人じゃないですか!」
「ハ!?」
妄想も度を越えると恐ろしいもので、いつの間にやら月は竜崎の恋人にされていた
「スミマセン、全く記憶にございませんが…」
「そうやってしらを切って私を捨てる気なんですね?」
捨てるも何も付き合ってないから!
と叫ぼうと思ったけど、これ以上の面倒は避けたい
「あー…、悪かったよ」
なんか腑に落ちないが一応謝ってみたら急にキラキラした顔になった
「では月くん私にもキスして下さい!そしたら水に流してあげます!!」
「は!?何で僕が…」
「それとも弥にはできて私にはできないんですか……?」
捨てられた子犬のような顔をされて月は渋々了承した
「ぅっ…わかった...わかったからその顔はやめてくれ」
「本当ですか?!言っとくけど頬は認めませんから!ちゃんと口にして下さい!!ほうら私の口はここですよ〜」
「うるさい!!お前少し黙れ!!///」
律儀に自分の口を指差す男を力いっぱい殴り倒したい衝動をぐっと堪え、後で覚えてろ……なんて思いながら竜崎に近づいていった
♪チャンチャン♪
4巻のあの後こんな事があったらいいなあと思いますた(笑)
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