08/12の日記
08:50
Cross
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夜中だと思われる時間に目が覚めた
とは言っても瞼は閉じたまんま
体が鉛のように重たい
どっと襲ってくる倦怠感で、あれが夢じゃない事を思い知らされた
ついさっき僕は隣にいるこの男、竜崎にムリヤリ体を繋げられた
解放される頃にはとっくに意識を手放してしまったが、今この部屋の暗さからしてそんなに時間は経ってないはずだ
いつも嵌められている手錠は……今は外されているみたいだ
竜崎なりの気遣いかもしれないなんて……単なる自惚れだよな・・・
未だボーっとする頭で考えてみる
竜崎はどうして僕を抱いたのだろうか
竜崎と僕は所謂『思考が似通った者同士』
だけどいくら考えてもアイツの本心はわからない事だらけ
竜崎は僕を初めての友だちだと言ってくれた
それと同時にキラだと疑っていた
その事で何度もすれ違い喧嘩したけど、僕にとって竜崎と過ごす時間はとってもとっても幸せだった
でもいつからか、友だちじゃ物足りないなんて思い始めた
竜崎と一緒にいる事が当たり前になって、いつの間にか欲張りになっていったんだ
だけど今となってはそれを打ち明ける事は許されない
僕を抱いているとき
ツラそうな、悲しそうな、何かに苦しんでいるような
そんな顔を終始僕に向けていた
きっと竜崎は僕をキライになったんだ
そう思うと、涙が頬を伝って流れた
こんな事で泣くなんて、一体どこの乙女だよ
ホント滑稽で馬鹿な姿
フワッ
不意に、背後から手が伸びて、僕の顔に触れた
涙で濡れた頬に、一瞬ピクリと反応して、まるで壊れ物を扱うかのように撫でられた
離せよ
そんな事されたら勘違いしてしまう
「月・・・くん」
やめろ
まるで愛しい人を呼ぶかのような声音で僕の名前を口にするな
お前に抱かれて改めて実感させられたんだ
僕は竜崎の事が__
「好きです…」
・・・・え?
「スキです、好きなんです月くん……ライト…」
…竜崎は今何て言った?
好き?
誰を?
……僕を?
真相を確かめたくて、重い体をズルズル動かして竜崎の方へ向き直った
♪チャンチャン♪
グッダグダな終わり方でスミマセン…
明日は竜崎サイドを書きます´`;
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