ろくばん

□紫苑'sバイト(執筆中)
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「………は??

今,なんて言った??」



ネズミがあきれた声を出す

読みかけの本をパタンと閉じた。



閉じた後に栞をはさみわすれたことに気付いた。







「……えと,

だから, 僕,新しいバイトしてみようかなぁ……って」



「……………」



「……やっぱ ダメかな…」





紫苑は今,完全にネズミに養ってもらっている状態であった。




犬洗いの仕事に行ってはいるが,
賃金はネズミのと比べものになるはずもない。





その申し訳なさから言い出したことだとネズミは分かっていた。




「…ふぅん,

勝手にすれば??」


ネズミはふふっと笑って言った。



「… ほんとに!?」



紫苑の顔がニコニコと明るくなる。






…………かわいい







「…で??

どこでバイトすんの?

何のバイト?」



細っこい紫苑にできるバイトなんて限られてる。



どっかの掃除とか
そんなんだろ, どうせ







「皿洗いだよ。

力河さんが新しく”キャバクラ”っていうの建てたみたいだから,


そこの皿洗いするんだ。」





-------ほらな,

思った通り。

キャバクラの皿洗ぃ……




----------は???



ちょっと待て

なんだって?

キャバクラ???

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