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□話題の人達
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「今この船の話題と言えば、あの3人のことに他ならないわ。あなたたちもそう思わない?」



「あの3人?」



「ヨホホ、違いありませんね」



紅茶とコーラをすする3人は、例の話題の人達に目を向けた。









「話題の人達」









「3人って、あいつらか?」


コーラを豪快に飲み干し、船の芝生でじゃれる若者たちを見やる変態。


「ヨホ、私も気がついていましたよ。青春ですねぇ」


無い鼻で紅茶の香りを堪能する紳士。


「ふふ、あの子たちったら可愛いのよ。ほんとに」


右頬に手を当てて微笑ましげに目を細める美女。




今日のサニー号は平和である。
風、波、気温、天気共に良好で
次の島に着くまでの一時の休息。

各自、仕事や船の雑務を済ませて
それでも時間が有り余る。

穏やかな陽気に包まれた午後を持て余した年長組が

海賊らしからぬ優雅なティータイムを過ごしながら
何か楽しい井戸端会議の話題はないかと探していたところ、
例の3人の話題があがったのである。




「ちょっとゾロ、そんなとこで寝ないで!邪魔!!」

「うるせぇ、俺はここが良いんだよ!」

「そんなとこにいたら蜜柑の木に水やりできないじゃない!!」



蜜柑の木の側で昼寝するゾロ。
頑として動かないそれに、ホースを持ったナミが詰め寄る。



「ありゃあ小娘が怒るのも無理はねぇ。」


「全くです。しかしゾロさんはそれを狙ってわざとあぁやってらっしゃるのでしょう?」


「えぇそうね。不器用な剣士さんなりの
かまってアピールっとところかしら?」
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