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□大人ぶった子供と子供ぶった大人
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「どぅぉぉぉおっっ!!!!こっち来んじゃねぇぇぇ!!!!」



「あら、あそこにいるのお兄さんじゃない」




私は
真っ赤になって追いかけられているその男に
とても見覚えがあった。













「大人ぶった子供と子供ぶった大人」















アイスバーグ襲撃事件やエニエス・ロビーの一件で
麦わらの一味が街の人達に取り沙汰されるようになった。


宴会好きの面々はここぞとばかりに市民を巻き込み
連日飲んだり踊ったりの大騒ぎ。



仮設住居のプールサイドでサンジくんやガレーラの船大工達に囲まれながら
至れり尽くせりでいるのも飽きた。



場を見計らって水着のまま酒瓶を一本抱えて抜け出し
人気のない水路の脇に腰かけると
夕風が気持ち良よかった。



ウォーターセブンに来てからというもの
馴染みになってしまったお兄さんの叫び声が聞こえたのは
その直後のことである。



「あっち行きやがれぇぇ!!!」


「待ってよパウリーさ〜ん!!」

「一緒に飲みましょ〜!!」




数人の女に追いかけられて真っ赤になって走って行く。




可愛い人…。
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