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□ハートの炎を灯すランプ
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冗談にしては目が本気だ。
「…もう、からかわないでよ。
いくらルフィのお兄さんだからって、セクハラしたら殴るわよ?」
「ハハハ、強気だなぁ。そーいうとこも可愛いな」
「…!」
ニコッと笑って私の頭を撫でるその手が熱い。
能力のせいだろうか?
「照れてるとこも可愛いな」
「…」
サンジくんばりのフェミニストか
それとも天然か…。
「お兄さん、冗談は…」
「俺は冗談が嫌いなんだ」
いつの間にか私の椅子の横に立って
左手を机について
もう片方の手を肩に回される。
ちっ……
近いのよ…!
「それもセクハラに入るわよ」
「参ったな。そんなぬるいもんじゃなくて、俺は本気なんだが」
左手の方がだんだん影になって
顔が近付いてきたと思ったら
有無を言う前に唇を奪われた。
「…生意気な口からは想像できないほど、柔らかいな」
「……なっ――!!!??」