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□覚悟を決めろ
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部屋の住人たちの注目の的となった男は

バツが悪そうに自分の寝床に胡座をかいた。








「覚悟を決めろ」









「やけにシケた面してんじゃねぇかマリモ野郎」

一度は男部屋を出ていったゾロが
のこのこ舞い戻ってきたことに皆が驚き、

その事実に気を良くしたコックが意地の悪い笑みを浮かべる。


「…ほっとけ」


「今日はロビンが見張りだろ?おめぇナミんとこ行ったんじゃなかったのかよ?」

二人が付き合い始めてからというもの
ロビンが見張りの日は決まってゾロがナミのもとを訪れた。

全員同じ部屋で過ごしている男性陣にとってそれは通例だったが

一度男部屋を離れたゾロが再び戻ってくる事が珍しく

話のネタを見つけた船員たちはその原因を嗅ぎ回る。



「…あぁ行ったが?」

それ以上聞いてくれるなと言わんばかりの形相に怯えたウソップが

それでも原因を知りたくてサンジに目配せした。




「ははーん。さてはマリモ、無理強いでもして嫌われたんだろ?
てめぇみてぇな獣がレディの繊細な乙女心を汲むなんざ所詮無謀な話だったな」
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