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□狭間を行く少年
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麦わら帽子をかぶって傷だらけで笑うあいつは
私の中ではいつだって子供だった。
「狭間を行く少年」
だけどいつからだろう…
私を軽々抱き抱えてしまう逞しい腕や
熱のこもった力強い声や
戦闘のときに見せる真剣な眼差しや
豊かな表情の中に垣間見る優しい笑顔が教えてくれた。
あぁ、こいつもう
バカやって騒いでるだけの子供じゃないんだ
自分の道を突き進んで、
いろんなものをその手で守って、
耐え難い悲しみや苦しみも乗り越えて
そうやってルフィは
大人になっていくんだってこと。