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□罪深き俺の特別
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世界の宝とも言えるこの世のレディたち。
光輝く数多のダイヤモンドのその中で
俺の愛するひとはただひとり。
「罪深き俺の特別」
全ての女性は清らかで汚れなく美しい。
その存在は世界中に平和をもたらし、俺の心に癒しを与える拠り所である。
従って地球の財産である彼女たちはその存在を尊重され、平等に愛されなければならない。
世の野郎共はレディの手となり足となり、時には下部となって
己の持てる最大限の愛情を優しくかつ、惜しみ無く注ぐことを義務付けられる。
レディを泣かせたり傷つけたりするようなクソ野郎は即刻腹を切って詫びやがれ。
そう、全てはレディたちの幸せのために……。
そういう法律が
この世界にあっても良いだろう。
だけど
もしそんな法律があったとしたら
俺は自らの腹を切って全ての女性たちに許しを請う。
どんなにたくさんのレディたちに愛情を注いでも
その愛に平等なんて有り得ない。
俺が本当に心の底から愛するひとはただひとり
彼女だけなのだから。