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□患者の病が治ったら
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「もっと口あけろ」

「待っ…ん!」


有無を言わせず舌を絡めとる。



一刻もはやく、ナミの心からあいつを追い出さなくては…



「俺が消してやるから…」


「だから…ローにはなにもされてないって…」


「よく言うぜ。あんなに痕つけられておいて」


上を脱がせてあいつのなのか俺のなのか
もうわからない赤みの残る痕を吸う。


「これは…私も悪いのよ…」


どういう意味だよ?


「あいつに無理矢理つけられたんだろ?」


「あいつのことはもういいでしょ……」


肯定しろよ…


力ずくでされたって言えよ…


なんでかばうんだよ

それじゃあまるで…


お前があいつを受け入れたみてぇじゃねぇか…


「…くそっ!」


ナミを狭いベッドの上に組み伏せた。


そのまま感情に任せて体を触ると甘い息づかいが聞こえて

固くした自分のものを服越しに押しつける。


「待って…やめて…」


何故拒む?

あいつを受け入れておいて

どうして俺を拒むんだよ…



ナミの言葉を無視して胸に舌を這わせて激しく揉んだ。



この船に戻ってきて2日、あいつの匂いは消えて蜜柑とシャンプーと太陽のにおいの
いつものナミに戻った。



「いいから力抜け。悪いようにはしねぇから」


「ん…やっ…」


右手を下の方に移動させて触ると
服の上からでも濡れているのがわかる。



「あいつより、俺との方が感じるんだろ?」


「こんなこと…されてないっ」


「…じゃあどこまでだよ?」


「どこまでって…だからそんな…」


「どこまでされたんだよ!?」


「…っ!」



下着の中に手を入れてナミの性感帯を刺激する。



「こういうこともされたのか?」


「…あっ…されて…ない…っ」


「じゃあどこまでだ?…キスか?胸でも触られたのか?」


「…やっ…もうやめっ…」




否定しねぇか…





「わかった。やめてやる」


「……」


「お前の主治医の指示を聞いてやる。
確かに体にも負担かけたくねぇしあと5日、セックスはしねぇ」


少しほっとした表情で息を落ち着かせるナミ。



「ま、せいぜい耐えるんだな」


「…は?え…ちょっとどこ行くの!?」



「……風呂」
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