リク小説置き場

□バカな10番
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「うをおおおおおおおおお!!!!」

「荒木さん!!待って下さいいい!!」

ドドドドドド…とグラウンドを走る二人。
それを見つめる江ノ島高校副キャプテンと背番号9番。

「おーい淳平〜」
「んー?」
「荒木、今度は何やったの?」

「美島に黙って菓子食った」

「………アイツバカだな…」
「え、今更?」

という二人を横目に、全力疾走をする二人。

「荒木さん!!!ッそんだけ走れるならっ!試合だってもっとっ走れますー!」

「余計なっ!!御世話だああああ!!!」

うをおおと叫びながら必死で走り、抵抗するも、勝利の女神は奈々に微笑んだ。

キッ横にターンした瞬間、まぁ行き止まり。
しかも、自分の部活の部室の横だから、よく知ってる所のはずなのに。
しかも、行き止まりじゃない道あったのに。
しかも、自分10番。エース。ファンタジスタ。

「っは…!捕まえ…ましたよ!荒木さん!」
「うん…」

捕まえられたショックよりも自分のバカさにショックを受けているようだ。

「荒木さん…もうダイエットしたくないって自分で言ってたじゃないですか!
せっかく成功したから私が決めた量なら食べてもいいですって言ってるのにまた私に隠れてたべて…」

くどくどと長い説教が始まる。
途中でショックから立ち直り、真面目に説教を聞き始めようとした時…



「もう…聞いてますか??」


ふに、とほっぺをつねられた。
…しかも、上眼づかいだ。

「ふぇ…?」

「だから!また太っちゃうとチームの皆が…」

また、説教を聞かず、自分の世界に入った。

いや、入ってしまった。

「…美島のせいだっつーの」

聞いてないの。という言葉を、口の中で押し殺す。

「え?」

「…何でもない…」

「そうですか?」首をかしげる。

(…そういうのだよ…)
再び始まった説教を聞き流しながら。



自分の気持ちにようやく気付いた自分のバカさに、自分で嘲笑っていた。



あとがき
うん…。ザックリなリクとかするから…!
前から書きたいな〜とか思ってたから書いちゃったじゃん…!
いいです、引かれる覚悟で書いてるんで。引くが良い!はっはー!

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