…鴛カ堰c

□13HRだったあの頃…
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眠い…

校長の健気に話す声が
うっすら聞こえる

『長いんだよ…
てか最後の文字しか
聞こえねーし…』

桜が微妙に見頃を迎えた4月のある日。
入学式の席で早くも 居眠りモードに入った私は、小学校の頃を思い出していた。

楽しくなかったクラス
先生は何かと厳しくて、お楽しみ会なんて
やった事もなかった。

『今年のクラスは
お楽しみ会あるかな』
ぼんやりしながら考えていた

入学式の前にクラスの子と顔を合わせた。
皆知ってる顔ばかり
(当たり前だけど…)

あたしは1番だった。
「どうせそうですよ…」
アイダというのはとても
不利だと思う。

周りはみんな知ってたけど、余り話した事は無かった。

皆がワイワイしてる中で、
あたしは一人ぼんやりしていた。

『アレ?ウチってぼんやり率高くね?』

そう思っている内に
式は終わり、写真を撮って解散した。

家に帰って制服を脱ぐ。「なんか着心地悪…」

新しい制服は、かなりガチガチしていた。

明日から中学生か…

いや、今日からか。
きっと自己紹介とかさせられるんだろうな…
嫌なんだよ、アレ。


そんなことを考えながらその日は眠りについた…
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