しゅごキャラ!

□曇りのち快晴
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今日も空は雲一つない快晴

是非とも私の心も、そうであって欲しい。

だけど、素直になれない私の心はいつも曇り空だった。







「りまちゃん」



ガーディアンの仕事がなくて、久しぶりの再会。

あの人が…なぎひこが優しく私の名前を呼ぶ。



「うるさい」



けれど、私は素直になれなくて。
誰にも分からないようにスカートをきつく握った。

だけどいつものことだから、なぎひこは笑って
そして、私の隣に腰を下ろした。

それだけで、疲れや悩みが飛んでいくようだった。
いつもそう、彼がそばにいてくれるだけで少し落ち着く。

彼の空気がそうさせているのかしら?


素直になれない私は、隣にいるなぎひこには目を向けず、書類の整理を始める。

当のなぎひこはそんな私の態度にも、気にしていないようだった。

遠くでみんなの笑い声が聞こえる。



「ナギー!」



ややが、なぎひこを呼ぶ。



「何?」



クスクス笑って、なぎひこが席を立つために腰を上げようとする。

そんななぎひこの腕を、咄嗟に掴んだ。



「…りまちゃん?」



なぎひこが立ち上がろうとした体勢で私を振り返る。

その表情は、どこか驚いていて。
きっと、私の行動が意外だったのだろう。
少し困ったように笑って、私の名前を呼んだ。



「行かないで」



私の言葉に、なぎひこが今度は目を見開いて驚いたのが分かった。

誰にも渡したくない。
その瞳に、私以外の誰も映さないで。



「昨日あまり眠れなかったの。肩をかして」



素直じゃない私の、精一杯の甘え。

それを、なぎひこは分かっているようで。
嬉しそうに笑って、そしてイスとイスを近づけてから腰を下ろした。
少しの時間だけど、良い夢が見れそう。
なぎひこが側にいてくれるから。

いつの間にか雲はなくなり、快晴になっていた。




end




甘甘(*бωб*)w

ツンツンデレりまたんも好きだけど
たまにデレが強くなるりまたんも大好き!


7月4日
なぎひこ誕生日おめでとう!
うに(ノ)・ω・(ヾ)うに



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