しゅごキャラ!
□嘘をついてもいい日
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「歌唄〜!!!」
空海は公園の時計の下で腕を組みながら立っている歌唄に手を振った。
「お そ い !」
「わりぃ…」
「まったく…早く行かないと込んじゃうわよ」
今日はラーメン屋で早食い対決。(一応デート←)
そのため早く行かないとお昼時にぶつかり並ぶことになってしまうのだ。
そしてラーメン屋に行ってみると案の定、列ができていた。
「はあ…誰かさんが来るの遅いから」
「う゛…」
歌唄は嫌味たっぷりに言うと空海を軽く睨み、そのあとににっこり笑って言った。
「…クスッ…冗談よ。ほら並ぶわよ」
…普段見せない優しい笑顔についドキッっとしてしまった。
「何?どーしたのよ」
「な、なんでもねぇよ//」
「あっそ、ほら行くわよ」
「っ!?」
なんとあの歌唄が手を繋いできた!←
予想外の行動にドキドキしっぱなしの空海(笑)
(管理人!笑ってんじゃねぇぇぇ!!!by空海)
そんなドキドキな空海の隣で、歌唄もまた同じようにドキドキさせていた。
(いつ言おうかしら…)
―
「あー旨かったな!ここのラーメン♪」
「…そうね」
「元気だせって!」
「私は元気よ!勝負に買ったからって調子に乗るんじゃないわよ!」
あと少しのスープで負けて、歌唄はすごくご機嫌ななめ。
歌唄は機嫌が悪くなるとさらに意地を張るため手がつけられなくなる。
「あーはいはい、わかってる。ほらよ」
「きゃっ…四ツ矢サイダー…?」
なので空海はその意地に付き合ってやる。
そのついでに四ツ矢サイダー。
「…空海のわりには気がきくじゃないっ」
「…お前、俺を何だと思ってんだよ…」
「はぁ?…それより空海」
「ん?」
「あのね…」
ついに本題に入る歌唄。
いつもと違って真剣に話し出す歌唄に緊張する空海。