しゅごキャラ!
□嘘をついてもいい日
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「あ…」
歌唄が楽屋で休んでいると鏡の前にあったカレンダーに目が止まった。
「歌唄、何見てるんだ?」
「明日って…」
「明日…?デートの日か?」
「ちょ、違うわよ!…違くないけど…//」
イルにデートと言われ恥ずかしくなる歌唄。
「た、確かにデートの日だけど、違うわよ。今気づいたわ、明日ってエイ…」
「エイプリルフールなんですっっ」
歌唄に被って登場して来たのはエル。
「エイプリルフールか…って、エイプリルフールって何だ?」
「ふっふっふっふ…。エイプリルフールとはぁぁ!!一年に一回だけ、嘘をついても許されるというvery very worstな日なんです!!」
「別にworstな日じゃ…」
「いいえ歌唄ちゃん…very very worstです!!嘘をついていい日なんかあっていいわけがないんです!エルは嘘が嫌いなんです!」
どうやらエルはエイプリルフールが嫌いらしい。
エイプリルフールか…。
明日、ちょうど空海とデートだし嘘言ってみようかしら。
どんな嘘がいいかしら。
「歌唄、嘘つく気満々だな〜。黒いオーラ出てる」
「当たり前でしょ。嘘言っていい日なんだから言わないと損じゃない。それよりイルとエルも考えて」
「イッシッシッシ…それなら歌唄!…はどうだ?」
「うーん…バカ空海、ショック受けて死なないかしら」
「すぐネタばらしすりゃ平気じゃないか?」
「…そうね。じゃあ明日はたんと優しくしてあげなきゃ…ふふふ」
歌唄の黒い笑顔にイルは苦笑いをするしかなかった。
「エルは…エルは…嘘NGなんですぅぅぅぅ!!!!」
エルはそう言い残し、楽屋を飛び出して行った。