しゅごキャラ!
□この前のお返し
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「…っもう、いい」
「え、ちょっとり…どこ行くのさ」
「続きは…?」
「え?」
「“り”の続きは?……呼んでくれないの?」
私がそう言うと、なぎひこは難しい顔をした。
なんか悩んでるらしい。
「…じゃあね、あむ、唯世、やや、海里、空海…はもう帰ったのね」
「え…ちょっとりま!」
「りまたん帰っちゃうの!?」
私が帰ろうと席を立つと、あむとややが心配そうにしてくれた。
海里もどうしていいか分からない顔をしている。
でも一人、ニコニコ笑うのがいた。
「みんな、大丈夫だから。真城さんも…ね?」
唯世…
なにが大丈夫よ
「…帰る」
「っ、待って!」
ギュッ
「…何するの、離して」
私は今なぎひこに後ろから抱きしめられてる状態。
離れようにも力の差でやっぱり無理。
「離してって言ってるで……」
ごめんね、りま
「…え?」
今の甘い声、なぎひこの声…?
そんな耳元で、しかも呼び捨て…//
は、恥ずかしい…//
「お返しだよ、りま」
くるりと体の向きをなぎひこと向かい合わせになるように変えられ、なぎひこの顔をみてみると、悪戯を成功させたかのような清々しい笑顔でいた。