Second love 〜初恋の人に似てる君〜
□死ぬ気の炎。
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スクアーロやレヴィ達がいなくなった頃…。
「美流♪」
「何?ベル…さん」
「しししっ、ベルでいいって。って言うか、美流のこと姫って呼んでいい?」
「うん。いいよ…ベル…っ」
「ししっ、よく出来ました♪」
ちゅっ
「あー、ベル先輩ずるいですー。ミーもー」
ちゅっ
「…っ!?」
「あ、美流真っ赤ですー」
「フ…フランさん!?」
「おい、カエル。何してんだよっ…」
「あぁ、美流。ミーのこともフランでいいですよー」
「オレは無視かよっ…!」
「…ふふっ」
「「何だよ/何ですかー?」」
「仲いいなーって思って」
「「どこが!?/どこがですかー!?」」
「ほら、ハモった!」
「ちっ…とにかく、リングの炎の練習しようぜ」
「あー…はは…そうだね…」
「炎の大きさはこんくらい」
そう言ってベルが実際に見せてくれた。私は恐る恐るブレスレットをはずした。
「うっ…」
また激痛が走る。けど、さっきほどではなかった。
「美流ー?」
「大丈夫」
きっと今まで封じていた力をいきなり使おうとしているからだ。けれど、これに負けていたらココにいられない。
「くッ…」
「無理に炎を出そうとしてもダメ。その炎は『死ぬ気の炎』。それ相応の覚悟がないとさ」
「覚…悟」
「美流の覚悟は何ですかー?」
「私の…覚悟…」
私は…ココにいたい。みんなとここにいたい!!
ボワッ…
「「「…!」」」
「姫…」
「できてますー」
「…うん。でき…てる…!」
「ししっ、さっすが姫♪天才なんじゃね?」
「これでここにいられる…の?」
「多分ね♪」
すると、いつの間に来たのか、ルッスーリアが言った。
「ボスに報告行っとく?」
「うんっ!」
(やべっ…かわいい…!)
(やばいですー…かわいい…)
(美流ちゃん…罪な娘ね♪)
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―――
―
ボスに報告に行くと、一瞬驚いたような顔をしたが、
「そうか。隊服は任せる」
とだけ言った。
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