Second love 〜初恋の人に似てる君〜

□ベルと特訓。
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三日後…


私はベルと一緒に中庭にいた。




「今日はベルと特訓だねっ!」

「…大丈夫?まだ三日しか経ってないじゃん」


と、少し心配そうなベル。




「とか言ってー。本当はベルだって暴れたいんでしょ?」

「ししっ…ばれた?」

「バレバレだって。じゃ、始めよう!」





「まずはゆっくりな。カス鮫よりは王子優しいから♪」

「スクアーロだって優しかったよ。何度も言うけど、私が避けられなかっただけ!」

「…あっそ」



ベルの顔から笑顔が消えたかと思ったら、




ヒュッ…




ナイフが目の前を通り過ぎた。



「うわっ!いきなり投げないでよ!」

「始めようって言ったの姫じゃん」



そう言って連続で投げられるナイフ。




ヒュッ ヒュッ




「それはそうだけど…って、どこがゆっくり!?」

「ししっ、投げた後は王子の知ったことじゃねーし♪」




ヒュッ ヒュッ ヒュッ…





「いじわるだなぁ…」



ピッ…



「あれ…?切れてる。何で?ナイフは避けたはず…」



そう。ナイフはしっかりよけたはずなのに、腕や頬に数カ所切り傷ができていた。




ピッ ピッ…




「…!?また…」

「しししっ、気づかねぇ?」




その時、太陽の光が反射して、私の周りで何かが光った。




「…ワイヤーかなにか?」

「ししっ、正解♪動かない方がいいぜ。体中切れて、血だらけになるから」

「へぇ…。計算して投げてたんだね!さっすが天才!」

「ししっ、当然。だってオレ王子だもん♪」

「そーだね、王子さま!」



そう言って微笑むと、ベルは機嫌が良くなったらしく…



「じゃ、姫に特別見せてやるよ。オレの通り名、プリンス・ザ・リッパーの特別な技」


と言った。





「特別な技?」

「今までに逃れた奴はボンゴレ10代目雲の守護者、雲雀恭弥だけ」

「雲の…守護者」

「あー、姫には絶対無理。同じ雲でもあいつと姫は違うから♪」

「…なーにそれ」

「見たら無理だって分かるよ」




そう言って笑ったベルが手を合わせて広げると、ナイフがベルの周りを囲んだ。




「すご…マジックみたい…」



そのままベルが指揮をするように手を動かし出した。

「ナイフで奏でる切り裂きワルツ」



指を器用に動かして「行けっ!」と言うと、1ヵ所に集まって地面に刺さった。





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