Second love 〜初恋の人に似てる君〜

□秘密ご飯。
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ベルと特訓した日の夜のこと…。みんなでご飯を食べている時のこと。



「…ねぇ、ルッス姐さん。私、まだこんな病人食、食べなきゃいけないの?」

「えぇ」

「でも私、今日ベルと特訓して…おなかすいてるんだけど…」

「大丈夫よ。量は沢山用意してるから!」

「そーゆー意味じゃ…」




美流はハッキリ言って、薄味の病人食は好きじゃなかった。
それをここ四日ほどずっと食べさせられている。



「姫…オレの少し食べる?」

「ミーのもあげましょうかー?」

「だめよ。ベル、フラン!」

「…二人ともありがとう。気持ちだけもらっとく」



そんな美流の引きつった笑顔に反応した人が、3人。







その日の夜、10時頃…


「うー…おなかすいた…」

「美流…起きてるかぁ?」

「スクアーロ?うん。起きてるよ」

「入ってもいいかぁ?」

「いいよー」




スクアーロが入ってくると、何かを持ってることに気づいた。



「…それ、何?」

「マグロのカルパッチョだぁ。毎日あんなのじゃぁ、腹も減るだろぉ。大体ルッスは心配しすぎなんだぁ…。まぁ、いい!食べろ。ルッスには内緒だぁ」

「ありがとう!おなかすいてたんだぁ…。あ、でも…今食べると太るから、分けっこして食べよう?」

「お、おぉ!」




そんな話をしていると、ベルとフランが入ってきた。



「カス鮫たいちょー、なーにしてるんですかー?」

「抜け駆けとか…本当カス」

「美流ー、ミーはケーキ持ってきたんですよー。残念なことに堕王子とかぶりましたけどー」

「本当!?ありがとう!かぶっててもいいじゃん。嬉しいよ!」



そう言って箱を開けると、ショートケーキとチョコレートケーキが入っていた。



「どっち食べてもいいんですよー。ねー、堕王子ー!」

「あぁ。美流が食べたい方食べていいんだぜ♪なー、カエルッ!」

「あはは…」



きっとなにか賭けでもしているんだろう。なんて選び辛い。



「えーと…じゃあ…」





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