Second love 〜初恋の人に似てる君〜
□フランと特訓。
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…と、言うわけで…修練場に来た、私とフランとクロームちゃん。見物に来た、ツナと獄寺さんとベル。
「じゃあ早速始めましょうかー」
「幻術の修行なの?」
「うん…。ねぇ…本当に私にできるの?」
「さー?ボスに言われただけですからー。才能があればできますよー」
「私に才能なんて無いでしょ…」
「やってみないと分かんないですよー。じゃ、まず幻覚でだしたいモノをできるだけ鮮明に頭にイメージして下さいー」
「幻覚で…だしたいモノ…」
幸せだったあの時間…。
お父さん、お母さん…。
「そしたら、こう…何て言うか…念じるっていうかー…」
「そんなんじゃ分かんないよ…」
目を閉じたまま、イメージしたまま、答えた。
「念じる…ねぇ…」
すると…
フワッ…
私の周りに霧がかかったかと思うと、お父さんとお母さんが現れた。
「え…嘘…。お父さん…お母さん…!」
触ろうとすると、フッと消えてしまった。
「驚きましたー。こんなに早く幻術使えるようになるなんてー!」
「美流ちゃん…天才かも…」
「…まさか!まぐれだよ!」
そう言ったけど、あと二回やって、二回とも成功した。
「やっぱりまぐれじゃない…の?」
「当たり前ですよー。三回やって全部成功なんですからー」
「もっと上手くなったら…戦力になれる…よね?頑張る!私頑張るよっ!」
(姫かわいー…)
(満面の笑みじゃないですかー。可愛すぎますー…)
(可愛いな…)
(今、ドキッてしたような…。オレが好きなのは京子ちゃんなのにっ)
(今の笑顔…女の私でもドキッとした…)
みんなの視線が集まってたような気がしたんだけど、気のせい…だよね?
―――――――
ある意味、魔性の女な美流ちゃんなのでした…。
これで天然なんですもんね…。あー怖い怖い。あ、失礼…つい…