Second love 〜初恋の人に似てる君〜
□任務に行けない!?
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かくれ鬼をやった日の夜。みんなでご飯を食べている時のこと。
「美流ちゃんって、あんまりマフィアっぽくないよね〜」
「えっ?」
「分かります!何か、どこにでもいそうな普通の女の子って感じがします!」
「そ、そうかな…?」
「でも姫、結構筋いいよ。王子のナイフもあっという間に使えるようになったし♪」
「それに、幻術も…もっと練習すれば、高度な技も使えるようになると思う」
「…だといいんだけど…」
やっぱり、15年間普通の女の子として育ったのは、なかなか消えないものなのかなー…。
そんなことを考えていたら、ボスが口を開いた。
「…後でヴァリアーは任務について話す。集まれ」
「…もしかして…オレがフランのお守りさせられるとか?」
「うわー…絶対、ヤですー。絶対ナイフ刺されますー」
「絶対絶対うるせぇっつーの!」
「めっちゃ理不尽な理由でナイフ刺さないでくださーい」
その時私は、自分も連れて行ってもらえる…そう思っていた。
「今回の任務、行くのは美流以外の全員だ」
「……っ!何で!?何で私は行けないの?私だって戦えるよ!?」
「…とにかく…ダメだ」
「…ッ……。そっか…。じゃぁ…私はここにいる意味ないね。部屋にいるから。……じゃっ!」
私は会議をしていた部屋を飛び出した。
「っ、姫!待って!」
「やめろ!ベル!」
「っでも…美流、泣いてた…」
「続きはザンザスから話せぇ…」
「…………。」
私は廊下を、前も見ず走っていた。すると、曲がり角で、
ドンッ
誰かとぶつかってしまった。
「いたた…。ごめんなさい…」
「まったくだよ…。廊下は右側を歩いてよね…。風紀が乱れる」
私がぶつかったのは…見たことない人。もしかして…
「……君、泣いてるの?」
「…え…」
「何があったか知らないけど、まぁいいや。おいで」
言われるままについて行く。その途中で、質問してみた。
「…あの…」
「なに」
「もしかして、雲雀恭弥さんですか…?」
「そうだけど、なんで君が知ってるの。それに、君は誰?」
「あ…。私は緋色美流っていいます…。ヴァリアーの、雲の幹部です…一応…。知ってたのはみんなから聞いてたからで…」
「…ヴァリアー?ふぅん…」
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