Second love 〜初恋の人に似てる君〜
□死の危険。third
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みんなが任務に行ってしまって暇だった私は、京子ちゃんとハルちゃんと一緒にお買い物に行った。
「今日のご飯は何にしようか?」
「やっぱりスタミナのつく料理がいいですよね!」
「…餃子とか?」
「いいですね!餃子!」
「そうだね。じゃぁ餃子にしようか!」
と、言うわけで…私の思いつきにより、夜ご飯は餃子に決まった。
「何人分作ればいいですかね?」
「ツナくんと、獄寺くんと、山本くんと、お兄ちゃん…」
「ランボちゃんと、イーピンちゃん、クロームちゃん、リボーンちゃん、ビアンキさんと、フゥ太くんですねー。あと…」
「ヴァリアーのみんなが、私を含めて7人。20人分くらいあれば足りるかな?」
「うん。じゃあ、野菜とか買おう!」
そんな感じで沢山買い物して、アジトに戻った。
「ふぅ…重かったでしょ、美流ちゃん」
「ううん。鍛えてるから、そうでもなかったよ」
「はひ!すごいです〜!」
そのまま料理も手伝おうとした時、リボーンが呼びに来た。
「今、任務に行っているヴァリアーから通信が入ってな。美流を呼べと言ってきた」
「私を?なんだろう」
大きな画面の前に立つと、スクアーロの顔がアップで映った。
「う゛お゛ぉい、美流!落ち着いて聞けよぉ…」
すごく真剣な顔だったから、いい知らせでないことは分かった。
「…なに?どうしたの?」
「……ベルが……撃たれた……」
「…は?今なんて…」
「だから、ベルが撃たれた!出血がひどいから今そっちにルッスとフランで運んでる。AB型の血を、用意できたらしといてやってくれ」
「分かった」
「じゃあな。…美流を頼む」
「あぁ」
私は、放心状態で突っ立っていた。ベルが撃たれた?
そんなまさか。だってベルは王子で…天才で…。
あの時だってケガしないって言ってたもん。
「…嘘…だ。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁ!!!!」
「美流!落ち着け!」
リボーンのその声で、私は正気に戻った。
「とりあえず輸血を用意するぞ。アジトにいるやつに片っ端から聞いていけ」
「……うん」
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