Second love 〜初恋の人に似てる君〜

□私のキモチ…。
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片付けを終えて、ベルのいる医務室に行った。


もし、ベルが寝てたら…言おう。






「ベル?」


寝てる…かな。じゃ、チャンスは今しかない…か。

あーあ、なんか涙出てきた。



…やっぱり…私は…重ねて見てたんだ…。


――――ベルと…翔雲を…。





「…ッ…ごめんね…ベルッ」



私はボンゴレアジトを飛び出した。
一人で頭を冷やしたかった。考えたかった。




「…美流…?」






外に出て、森の方に行くと、前から変な人が来た。

「お前…ヴァリアーの者だな」

「だ…誰…?」

「そんなことはいい。来てもらうぞ」



すると、ものすごい力で腕をつかまれた。


「いやっ!離して!!」



その時。



―――ヒュッ



「うっ…」


私をつかんでいた腕が離れる。

呆然と立ちつくしている私の腕を、誰かがつかんで引き寄せた。




「え…ベル…?」

「…バカ」



そう言うと、ベルは私にもたれ…くずれた。




「ベル!!しっかりして!!」




私はベルの腕を自分の肩にまわし、歩き出した。

どれくらい歩いたか分からないけど、やっとアジトに着いた。
ベルを医務室に運び、寝かせると、私も一緒にベッドに倒れ込む。




――――暫くして目を覚ますと、ベルが私を抱きしめて寝ていた。


「ベル…起きてる?」


そう聞くと、起きてる。と即答された。



「そう…。じゃあ何で抱きついてるの?」

「何でって…抱きつきたいから」

「それだけじゃないでしょ」

「分かった?答えてみ」

「……バツゲーム…的な」

私は少しためらってからそう言った。




「んー。まぁ正解かな」

「ごめんね。私が泣きながらゴメンって言った時、起きてたんでしょ。ベル、目見えないから分かんなかった」

「あんときはビックリした。急に部屋飛び出すから、ナイフ一本持つので精一杯だったし」

「でも、その一本で私は助かったんだし。ありがとう。それでも、無理しないでよ。ベルの体、すっごい熱いよ。傷口から熱が出てる」

「さー、誰のせいかな〜?」

「私デス…」

「じゃあさ、早く治るおまじない、やってよ。今度はオレに」








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