Second love 〜初恋の人に似てる君〜

□最初はフラン。
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医務室を出た私は食堂に行き、ご飯を食べることにした。




「ん…まぁね。ふつー誰もいないよね」



私は一人で適当に用意し、食べた。
そして、ベルのための食事も、軽いものを用意し、氷枕と濡らしたタオルも持って、また医務室に行った。
最近ずっと医務室にいる気がする…とか思いながら行くと、ドアの前にフランがいた。




「フラン?」

「あ、美流ー。一緒に入っていいですかー?」

「いいけど。だから、何で一人で入らないの?別に平気だよ」

「それは美流だからですー。ミーはナイフで刺されますー」



そんなことないと思うんだけどなぁ、と思いながら苦笑いして私は言った。



「ベル今熱あるから。静かに…ね?」



そう言って中に入る。







ベルの額にタオルをのせる…ために前髪をどうしようか…と、考えた。

するとフランがこう提案した。


「あげちゃいましょうよー。ミーも先輩の目、見たことないんですー」

「いい。タオルは包帯の上に乗せるから」



即却下して、頭には氷枕、包帯の上に濡れタオルを置いた。


その様子を見てて、フランがふとこう聞いてきた。

「…美流…。シレッとしてますけど…恥ずかしくないんですかー?男の人のハダカですよー、一応。上だけですけど」

「んー…もう平気」

「もう…?」

「え、あ…。あ、はは…」

「まさか…美流…」



フランがその先を言いかけたとき、被せ気味にベルが口を開いた。


「そー、そのまさか。美流はオレと付き合うことになったから。しししっ、残念だったな、カエル」

「…いいですー。先輩に飽きたらいつでもミーの所に来てもらえるように、空けときますからー。いつでもウェルカムですよー、美流ー」

「んー…。ないかもしれないよー?」

「かもかよ!!」

「あははっ、さぁ?」

「美流!!」

「ゲロっ、バカップルですー」



私とベルの関係が一番にバレたのは、フランだった。








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