Second love 〜初恋の人に似てる君〜
□隊服おひろめ。
1ページ/1ページ
あれから六日後…。
「出来たわよ〜!」
「「「「…!!」」」」
「早く来なさい!もう、美流ちゃん!」
「で〜も〜…」
「…まったく…!」
グイッ…
美流を無理矢理みんなの前に引っ張り出したルッス―リア。
照れる美流を見た幹部たちの反応は容易に想像できるもので。まぁ、ゆでだこみたいになっていた。
「ねぇ…スカート短くない?」
「いいのよ。これくらい短くて!」
美流の隊服は、高校の制服みたいにブレザー仕様で、コートはみんなとおそろいのを右前に直してあった。靴はブーツ。ただ、スカートは太ももの真ん中くらいまでの丈だった。
「姫かわいいっ♪」
そう言ってベルは、美流に抱きついた。
「う゛おぉい!ベルぅ!!」
「先輩、何してるんですかー!」
「ドカスが…」
「ししっ、冗談だって…」
「冗談って…嘘ってコト…?」
瞳をうるませ、上目遣い。ヴァリアー幹部は単純で。
「ねぇ…ベ、ル…?」
「うっ…い、いや…そういうわけじゃ…」
(本当…ルッス姐さんの言う通り…。上目遣いって効くんだ…)
その時、ルッスーリアと美流が軽く目配せしていたことに、誰も気がつかなかった。
――――――――――
なんで気づかなかったって、それはみんな美流さんに見惚れてたから…。
.