Second love 〜初恋の人に似てる君〜
□フランと二人。
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それから暫くして、ボスとスクアーロが本部に呼び出され、レヴィさん、ルッス姐さん、ベルが任務でいなくなり、アジトには私とフランだけになった。
(フランは私の様子見…と言うことで残ってくれた。)
「ねぇ…フラン。フランに一番迷惑かけたね」
「そんな事ないですよー。確かに幻術の使い通しで疲れましたけどー」
「ゴメン…」
「でもー、確かにミーのおかげで助かったんですからー…何か一つくらいお願い聞いてもらえますかー?」
「いいよ。何がいい?」
「じゃあ…ミーと一緒に寝てくださいー」
「…えっ!?」
最初、言われてる意味が分からなくて、変な間が空いた。
続けてフランが言う。
「幻術使い通しで疲れてるんですー。美流と一緒に寝れば元気になれますー」
「うっ…」
確かに迷惑かけちゃったし、このくらい安いもんかも…?
「まぁ…いいよ。助けてくれたし…お礼ってことで…」
「やったー。じゃあ早速…」
そう言ってフランはモゾモゾと布団に入ってきた。
「えっ!ココ?フランの部屋じゃないの?」
「別にミーの部屋でもいいんですけどー…襲っちゃうかもしれませんよー?」
「ココでいいデス…」
普段無表情のフランに黒い笑みが見えた気がしたから、嫌な予感を感じて、引き下がった。
「じゃあ美流ー、おやすみなさーい」
「うん。おやすみ」
ベッドに入ると、フランはすぐに寝息をたて始めた。よほど疲れてたんだな、と思った。
フランの息が耳元にかかる。
「美流…」
「えっ?…あぁ…寝言か…」
何の夢見てるんだろう。
私の名前呼ぶような夢…?
そう思ってフランの方を向いた時…
ギュッ……
「〜〜っ!?」
だ、抱きしめられてる!
暫くの間は、恥ずかしくて眠れなかったけど、そのうち眠くなって寝てしまったようだった。
翌日…。
「あー、つっかれた。美流ー?……。」
そこには、抱き合って寝てるフランと美流。
「………おーい、フラン?」
その後どうなったかは…あなたのご想像にお任せします…。
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