Second love 〜初恋の人に似てる君〜
□かくれ鬼。
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走りながらのジャンケンは、フランが負けた。
「あーあ。負けちゃいましたー」
「よっし、カエル。行ってこい!」
ドンッ!
「うわっ!ちょっと先輩、突き飛ばさないでくださいよー」
「姫、行こっ♪」
「うん。フラン…ごめんね…?」
「別に平気ですよー。ミーには奥の手がありますからー」
「……?(奥の手…?)」
「さて、ここはボンゴレのアジトですからねー?…ちょっとずるいかもですけど、仕方ありませんねー」
「……?あれ…どこ行った?建物の中なのに霧が…って、これ幻術!?」
見事にフランに逃げられたツナだった…。
時間は刻々と過ぎ、約束の一時間まで、残り五分となった。
「このままだったら逃げきれるね」
「しししっ、そーだなっ♪」
「捕まった人いるのかな?獄寺さんとか、フランとか、大丈夫かな?」
「あの爆弾ヤローは知らねぇけど、フランはヴァリアーだぜ?こんなんで捕まってたら幹部降ろされるっつ−の。どーせ幻術でも使って逃げたんだろ」
「あ〜。なるほどー」
「うわー…ベル先輩、何で分かったんですかー?気持ち悪ー」
ベルの解説に美流が納得していると、いきなりフランが現れた。
「お前の奥の手っつったら幻術くらいだろ。つーかいきなり現れんな!」
「はいはい、ケンカしないっ!」
そのまま二人が口論しているうちに五分が経ち、かくれ鬼は美流達の勝利となった。
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